2014年2月18日火曜日

フラッシュバックメモリーズ 覚え書き


 10日ほど前に携帯を紛失。ネットショップを通じて購入はしたものの、まだ手元にない。携帯を見なくなってから以前よりも読書やDVD鑑賞に時間を割くようになった。今日は去年の春に劇場で観た「フラッシュバックメモリーズ」を。


この映画は3D公開されていた(今も時々イベント時に上映している)。無論、DVDでは2Dだが、あの映画を観た時に強く惹かれた多層的な表現は色濃く刻まれている。過去の映像、写真、事故後の日記(本人、家族)。映画中に流れるそれら全ては過去であり、全てをGOMAが覚えているわけではない。観客である私たちは過去を今に現前化させる映像を受け止める。

 本編中に「会話は過去の記憶で成り立っている」という主旨のGOMAの言葉にはっとさせられる。瞬発的に言葉を発しているけれども、私たちは会話の内容に合わせて過去に得た対話するためのノウハウや記憶を再構築し、それで会話は成り立っている。記憶はシステム化されて日常の生活を無意識のうちに支えている。システムという表現だとやや堅苦しいかもしれないが、この映画が表現するレイヤーのゆるやかな繋がりが日々の営みの背景に存在することを再認識した。

 2Dを観たことで、3D上映にもう一度足を運びたくなった。

※こんなイベントもあり。
☞「フラッシュバックメモリーズ4D」http://natalie.mu/music/news/95867

 あわよくば4Dも機会があれば鑑賞したいのだが…。

2014年2月13日木曜日

読書徒然日記 その1


 
  4日前に携帯を無くした。でも私はまだ携帯電話を買っていない。さして不便さを(今のところ)感じていないのと、また元の携帯が戻ってくるんではないかと淡い期待を抱き、購入を躊躇している。まぁ、そうこうしている内に結局はその内買うだろうけれども。(友人知人は「早く買え」と言うので。)
 仕事の休憩時間、帰宅後の自由に使える時間はほぼ読書時間に充てている。PC経由からの連絡も殆どないし、なにより携帯電話の液晶画面を見つめる時間は強制的に削減された。帰宅すると本を読み、読了したらまた書棚の前に立つ。この4日間はその繰り返し。読みたい本をランダムに選び、リストを作って読みたい順に並び替える。積読していた所在無さげな本たちを掬いあげていくような感覚。

*とりあえずこの4日間の記録
◎『キミトピア』舞城王太郎
◎『台湾 韓国 香港』藤原新也(再読)
◎『伊藤計劃映画時評集 1』伊藤計劃(読書中)

 携帯電話が手に入ってからも、せっかく取り戻した「読書癖」なるものは継続して保っていきたいなぁ。SNSアプリでのやり取りよりも活字との対話が楽しい毎日。これは、これで良し。

(写真:十和田奥入瀬芸術祭2013の水産保養所にて)

2022年1月17日 水彩の計算

去年の春から月1〜2回ペースで、絵画教室に通っている。最初は鉛筆デッサンで、慣れてきたら水彩に挑戦する日もしばしば。 水彩は高校生の頃に数回しかやったことがなく、この年になって本格的に挑戦している。油彩の方が描いている数は多いので、感覚が掴めなくて、最初の数回は苦しかった。高校の...