フラッシュバックメモリーズ 覚え書き


 10日ほど前に携帯を紛失。ネットショップを通じて購入はしたものの、まだ手元にない。携帯を見なくなってから以前よりも読書やDVD鑑賞に時間を割くようになった。今日は去年の春に劇場で観た「フラッシュバックメモリーズ」を。


この映画は3D公開されていた(今も時々イベント時に上映している)。無論、DVDでは2Dだが、あの映画を観た時に強く惹かれた多層的な表現は色濃く刻まれている。過去の映像、写真、事故後の日記(本人、家族)。映画中に流れるそれら全ては過去であり、全てをGOMAが覚えているわけではない。観客である私たちは過去を今に現前化させる映像を受け止める。

 本編中に「会話は過去の記憶で成り立っている」という主旨のGOMAの言葉にはっとさせられる。瞬発的に言葉を発しているけれども、私たちは会話の内容に合わせて過去に得た対話するためのノウハウや記憶を再構築し、それで会話は成り立っている。記憶はシステム化されて日常の生活を無意識のうちに支えている。システムという表現だとやや堅苦しいかもしれないが、この映画が表現するレイヤーのゆるやかな繋がりが日々の営みの背景に存在することを再認識した。

 2Dを観たことで、3D上映にもう一度足を運びたくなった。

※こんなイベントもあり。
☞「フラッシュバックメモリーズ4D」http://natalie.mu/music/news/95867

 あわよくば4Dも機会があれば鑑賞したいのだが…。

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