山に登ること、とは。




    夏頃から登山を始めた。といっても月に1回ペース。きっかけは職場の人に誘われたこと。
登り始めて暫くすると、ごくシンプルな気持ちになる。休むことなく歩みを進めること、呼吸をコントロールすること、目の前に見えるものを瞬時に見極めること。なんというか、他ならぬ自分の身体と向き合うことを否応なく意識せざるを得ない状況がそこにあるのだ。
途中や頂上で見える景色や自然の景観を味わって爽快感や解放感を得ることは、確かに登山の醍醐味ではある。しかし自分が数回の登山を経て得られたのは、身体感覚への回帰、とでもいうような原初的な体験である。登山後、その感覚や体験を忘れたくなくて、登山日記も記録し始めた。
なんだか、年々アウトドア志向に…。

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